#10 「FRENZ 2011」出展告知他

お久しぶりです。母音三文字でえあうです。本当はえあうと読まないはずなのにえあうと呼称されるわたしはもしかしたら虚構の世界に存在する概念の幽霊なのかもしれません。わけわからない。
そういえばこのあいだやっと成人いたしました。数年前はこの齢まで生きてると思わなかったけれどもなんとか生きてます。次は「30まで生きてると思わなかった」と言えるよう生き続けたいと思います。

以下告知と紹介。

「FRENZ 2011」出展告知

遅まきながら。今年もオフライン映像上映イベント「FRENZ 2011」に作品を出展いたします。ついさっき完成して提出してまいりました。18日夜の部での上映になります。

FRENZ 2011
http://frenz.jp/

HPの出展者一覧の方にも書いております通り、今年は、繊細で幻想的、そして生の質感が溢れる音響に定評あるVocaloidPのwhooさんからのお誘いを受け、また、こちらも可愛らしく繊細で透明感のあるイラストに定評ある笹篠さんをイラストお迎えして、「一つの確立されたコンセプトと世界観を持った音楽+映像」という形での発表をさせていただきます。

whoo official homepage
http://whoosrockq.web.fc2.com/
しょくぱん
http://syokupan.org/

コンセプトのディレクション全般を担当し、映像に限らず、音楽や歌詞などもコンセプトを基にwhooさんと話し合い制作していきました。

実はwhooさんの方からお話をいただいたのが1月頃のことで、そこから約9ヵ月、コンセプトをじわじわと煮詰めていきました。9ヵ月間の思索と執念の結晶のような作品に仕上げられたのではないかと思います。実制作期間は1ヵ月半ほどですが…。
出来上がった作品を見て、映像も音楽も歌詞も、土台となるコンセプトも、全て無の状態から創り上げてここまでの形になったのだなあ、と思うと、言い知れない感慨があります。
是非ともLPOの大音量大画面でお楽しみいただければ、と思います!

「Tonica」展示紹介

前回のエントリで紹介したメディアアートサークル「Tonica」の、五月祭での出展作品「Visactor (※仮題:Visession)」が、開発者のid:quolcの方で公開されたので紹介いたします。

Visactor
http://rhyflex.cc/visactor/

五月祭にてインタラクティブアート作品"Visactor"を展示しました。 - Qu記(仮)
http://d.hatena.ne.jp/quolc/20110601/1306908186

上記URLでは、コンピュータキーボードの各キーが個々のモーションパターンにアサインされていますが、実際は楽器としてのキーボードの各キー(オクターヴの12音)がパターンにアサインされる仕組みになっております。

実際の展示風景。ごめん途中でスクリーン見ながら「おー」とか言ってるの僕だ。ごめん。

Visactor Performance Sample from quolc on Vimeo.

本来はライブパフォーマンスとの親和性が高いインタラクティヴ・アートとしての作品ですが、カツカツと映像ソフト上でモーションを組んでいく方面の自分にとっては、自動生成によって複合的に出力されるモーションパターンというのは、新しい色彩やモーションのインスピレーションを得るレファレンスのようなものにもなっていて面白いです。
実際にFRENZで出展する作品にも、この「Visactor」からインスピレーションを得たモーションを重要なシンボルのひとつとして取り込んでいます。
そういった観点から見ると、個人的には制作時のランダムネスや偶然性の取り入れみたいなところにも想いを巡らせられる作品でもあります。AEのフラクタルノイズとかパーティクルとかね。是非モーショングラフィクス好きには触ってほしいなーと思います。